当院では、以下のような一般婦人科疾患について診療を行っております。
お困りのこと、ご相談事がございましたらお気軽にご相談下さい。

卵管炎・卵巣炎

卵管や卵巣が炎症を起こす病気です。卵管はとても炎症を起こしやすく、同時に卵巣にまで炎症が及ぶことがほとんどです。
炎症の原因となるのは、大腸菌やブドウ球炎、クラミジア、淋菌などの感染症です。
流産・出産時、タンポンの長時間使用、セックスなどで膣に感染し、多くの場合、膣炎から子宮頸管炎、子宮内膜症と炎症が広がって付属器に炎症を起こします。
急性期には高熱が出たり、はげしく下腹部が痛むなどの症状があり、おりものも増えます。
炎症が慢性化すると、熱などの症状はおさまりますが、治ったとは限らず、卵管が周囲の臓器と癒着したり、卵管内に膿がたまって「卵管留膿症」になったりして、不妊や子宮外妊娠の原因となることもあります。

治療法について

急性期になるべく早く抗生物質や消炎剤での治療を行うことが重要です。
同時に安静も必要なので、症状が強いときは入院して治療します。
通院して治療する場合は、自宅ではできるだけ安静にし、無理は禁物です。
入浴やセックスも医師の指示にしたがって、控えるようにします。

症状がおさまったからといって途中で治療をやめてしまうと、慢性化や習慣化をまねきます。
慢性化により他の臓器との癒着がひどくなってしまった場合や、薬の投与と安静では症状が改善しない場合には、手術をして病巣をとり除くこともあります。

子宮内膜症

子宮の内膜をおおっている内膜とよく似た組織が、子宮内膜以外の場所に出来る病気です。
子宮の内膜は月経のたびに増殖し、はがれて出血しますが、別の場所に発生した内膜組織も、ホルモンの影響を受け、同じように月経のたびに増殖しはがれて出血します。
本来の子宮内膜ではがれた組織や血液は、月経として膣から外へ出ます。
ところが、それ以外の病巣では、組織や血液が外に出ることができず、炎症や癒着を起こし、痛みなどの症状を引き起こします。

強い月経痛が主な症状で、月経のたびに病巣が増殖していくにつれ、痛みも増していくのが特徴です。
病巣が発生する場所や病巣の大きさ、癒着が発生する場所や大きさ、癒着の状態などによって痛みには違いがあり、感じ方の個人差も大きいようです。なかにはまったく自覚症状のない人もいます。

子宮内膜症が起こる原因ははっきりわかっていません。
月経のある女性ならだれでも子宮内膜症になる可能性があり、患者数は年々増加傾向にあります。
経験する月経の回数が多いほど発生率が高くなるため、以前にくらべて妊娠、出産の回数が減り、月経の止まる時間が短くなっていること、初経の年齢が下がっているといったことも子宮内膜症の増加の一因とされています。
また、環境ホルモンの影響なども考えられています。
30代に多くみられますが、20代の女性の発症も増えてきています。

検査について

子宮内膜症は、発生する場所や症状が人によって千差万別。
診断を確定するには、おなかの中の病巣を直接見なければなりません。
正しい診断と、一人一人にあった適切な治療を行うために、十分な検査と総合的な判断が必要です。

問診、内診、直腸診、超音波検査、血液検査など、いくつかの検査をし、必要があればMRI検査やCT検査も行います。
ここまでの検査で出される診断を臨床診断といい、日本では多くの場合、臨床診断までの診断となります。

確定診断まで進めるためには腹腔鏡検査が必要です。
腹腔鏡検査を行った場合、同時に切除するなどの手術を行うことも可能です。
自分でも検査の意味を知り、不明なことなどあったら、主治医に相談するようにしましょう。

治療法について

治療は、薬を使った治療と、手術による治療のふたつに大きく分かれます。
また、子宮内膜症が原因と思われる不妊の場合、不妊治療を優先することもあり、妊娠、出産で月経が止まると内膜症の症状が軽くなるケースもあります。

病気の進行状態や症状はもちろん、患者の年齢、これから妊娠を望むかどうかといったことで治療方針は変わっていきます。
自分の今後の生活を考え、希望をきちんと主治医に伝えていくことが重要なポイントとなります。

また、子宮内膜症は再発を繰り返しやすい病気のため、定期健診が欠かせません。
再発時に前と同じ症状が出るとは限らないので、何も症状がないからとか、痛みが違うからといって検査しないでいると、進行してしまうこともあります。よい状態を保つために、定期健診を忘れずに続けましょう。

子宮筋腫

子宮筋腫とは、子宮の筋肉の一部にかたいこぶのような腫瘍ができる病気です。
ほとんどは良性の腫瘍ですが、まれに肉腫などの悪性の変化を伴う場合があります。
自覚症状がなく、子宮筋腫に気づかずに過ごしている人も多くいると考えられ、40歳以上の女性では4人にひとりが筋腫をもっているともいわれています。それほど多い病気ですが、なぜ出来るのか、原因ははっきりわかっていません。

大きさは米粒ほどのものから、人の頭ほどになるものまで、さまざまです。
エストロゲン(卵巣ホルモン)の影響で大きくなり、閉経後は小さくなる傾向があります。

筋腫の場所や数、大きさによって症状は人それぞれですが、一般的に経血量が多くなって期間も長くなります。
そのため、貧血になり、だるさを感じたりもします。
さらに、筋腫が大きくなると子宮が周囲を圧迫し、トイレが近くなったり便秘いなったりするといった症状もあらわれます。
また、筋腫の場所によっては不妊の原因になることもあります。

検査について

問診や内診、超音波検査が基本の診察です。
筋腫があるかないかは、内診と超音波検査でほぼわかり、大きさやかたさ、位置などを確認します。
子宮筋繊症や悪性の子宮肉腫との区別をつけるために、さらにMRI検査や血液検査などを行うこともあります。

治療法について

子宮筋腫を完全に治すためには、子宮を摘出する手術をしなければなりません。
ただ、筋腫はそれ自体が生死にかかわる病気ではないことから、筋腫の大きさや症状、今後の妊娠、出産の予定などを考え、その人に合った治療法を選択していきます。
筋腫が見つかった場合、大きく分けて、特に治療を行わず経過を見ていく「経過観察」、薬を使って治療する「薬物療法」、手術を行う「手術療法」の3つの方法が考えられます。
自分の症状、仕事や家庭の状況、将来のことなどをよく考え、主治医と相談していくことが大切です。

その他

以上のほか、
下記内容の一般婦人科疾患の診断・治療を行っております。

  • 不正出血、おりものの異常、陰部のかゆみ、腟炎、外陰炎、膀胱炎
  • 子宮頸管ポリープ、子宮内膜ポリープ、外陰部のできもの
  • 卵巣のう腫、卵巣癌
  • 子宮頸がん、子宮体癌
  • 骨盤臓器脱 、骨盤内炎症性疾患
  • 骨粗しょう症
  • 子宮脱